priority
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今読んでるんだけど、数あるイチロー本の中でも特にこれは面白い。
インタビュー形式だから、限りなく当人の生の声というのが大きい。
また、よくある名言集のような切り貼りした語句の編纂ではなく、
対話形式であるため、イチロー自身の意識の変遷が深く読み取れる。
それにしても、イチローという人を追うとき、いつも思うことがある。
彼は、世の中の大多数を占める些事には、きっと関心がないだろう。
彼の関心は、もっと質、あるいは次元の違うところにあるのだろう、と。
人間の時間的・空間的な処理能力は、個人差はあれど、皆限界がある。
ましてや社会人ともなれば、全事象に労力を割くわけにはまいるまい。
そのときのpriorityは何か、と考えれば、やはり今後の将来にわたって
自分のためになるもの、これに優先して当たるべきなことは自明だろう。
そういうわけで、ここ1ヶ月ほど宙に浮いてた自分を取り戻すことができた。
イチローという存在がこの今の世にいてくれて本当によかった。
