昔日にさようなら
前にも書いたけど、年末年始に帰省したときに
いろいろな旧友と会って語り合うことができた。
そして、ノスタルジックな余韻に浸ると同時に、
その日以来過去を懐かしむことがなくなった気がする。
いうなれば過去からの脱却、卒業といったところか。
もう26にもなるのに恥ずかしい話ではありますが。
平行して強く感じることがある。
故郷を離れて9年、たまに帰る度に様変わりする
風景を眺めては栄枯盛衰、時の流れを感じたものだが、
今はもはや自分が過ごした故郷ではなくなったようだ。
郊外に大型ショッピングセンターができ、
駅前の商店街はシャッター通りと化すなど、
全国各地で見られる光景がわが故郷でも進んでいる。
それが悪いこととはいわないし、またいう資格もない。
それは今住んでる人たちが選んだ道なのだから、
故郷を出た自分がどうこういう問題じゃないので。
一抹の寂しさは拭えないが、それもいたし方ないこと。
「行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」
「月日は百代の過客にして、行きかう年もまた旅人なり」
もう存在しない故郷、次に帰る日はいつの日か。